台湾の台風の言葉は精密で、それは親切だ。ただし先に中国語で出る。英語話者が警報を天気の演劇だと思う理由はそこにある。演劇ではない。労働法の隣にいる。

休校・休業は、気象署の警報を材料に、各県市が前夜か未明に出す。台北・新北・基隆は揃いやすい。桃園は揃わないことがある。オフィスと子どもの学校が市をまたげば、一日がずれる。普通のことだ。だから全国見出しではなく、自分の市を読む。

海上は船。陸上はあなただ。陸上警報が出たあとの問いは「雨か」ではない——雨は降る——市が休みを出したか、だ。休みなら家にいる。「波を見に」海岸へ走らない。スクーターのガソリンは、本当に要るときだけ見る。

マンション:テープは、風で鳴る窓用。ベランダの家具は中へ。古い建物のタイルは、風向きが悪いと濡れる。レールにタオルは迷信ではない。コンビニは思ったより開いている。ATMはそうでもない。

暮らしの欄に、これを生きたメモとして置いてある。新しい街で初めて待つ台風が、建物を教える。あとは天気だ。